湊かなえさんが好きです
たまには宝塚以外のことも書こうかな。
昨今若者の活字離れとか言われてますけど、私もあまり小説を読む方ではありません。昔二次同人にハマってた時はサイトやpixivとかで二次小説なんかも読み漁ってましたが、今はあんまり読んでません。
それでもたまに「何か小説読みたいな~」と思った時についつい手を伸ばしてしまうのが湊かなえ先生の小説。
湊さんの小説を選んでしまう理由は、読みやすさと人物描写の巧みさです。最初に書きましたがワタクシ普段から小説はあまり読みません。夏目漱石の坊ちゃんを読んでいて真昼間だというのに眠くなるくらい「活字」というのがダメなんです。活字中毒と呼ばれる人たちの脳内を一度覗いてみたい…
そんな私ですが湊さんの小説はとても読みやすくて、文字がすーっと頭の中に入ってくるんですよね。あれかな、堅苦しくないから。
それと湊さんって人物描写が凄くないですか(語彙力…)。特に湊さんはムカつく女性を描くのが上手いと思う。湊さんの小説は嫌な女が最低一人は出てくるイメージ。その嫌な女というのも理不尽な意地悪をしてくる嫌な女ではなくて、なんていうんでしょう「あぁ…そういう理由があったのかぁ」とか「あぁ…いるなぁ」とか「わかるなぁ」とどこか納得してしまう嫌な女なんですよ。あ、あと何かと相手を値踏みしてい女キャラ多い気がするw
そんな私がおすすめする&おすすめしない湊さんの小説ベスト3
<おすすめベスト3>
1告白
あまりにも有名ですね。映画と一緒に楽しめると思います。湊さんの小説読んだこと無い友人にはとりあえずこれを勧めてます。告白を一番に上げちゃうあたりにわか臭半端ないけどにわかなので勘弁してくり~
2贖罪
告白もかなり読み返してますが贖罪もかなり読み返してます。贖罪に出てくる女性という女性がかなりの確率でイラつくというか…。登場人物?というかメインとなる女性が多い上に個々の人生が濃密に描かれていて混乱した挙句、メモを取りながら読んだ小説です。小説を読みながらメモを取るなんて初めてしたよ…。オチ?が結構好き。
3母性
この小説を読んだときに大学生の時に知った石垣りんさんのかなしみという詩を思い出しました。
私は六十五歳です。
このあいだ転んで 右の手首を骨折しました。
なおっても元のようにはならないと
病院で言われ 腕をさすって泣きました。
「お父さん お母さん ごめんなさい」
二人ともとっくにしんでいませんが
二人にもらった体です。
いまも私はこどもです。
おばあさんではありません。
この詩の解釈については特に述べませんが
女性は子供を産んで母親になっても、母親の前では子供に過ぎないんだなぁと。そんなことを気づかされたお話でした。
<おすすめしないベスト3>
私はだいたい湊さんの小説は何度か読み直すんですがこれは買ってから一度しか読んでません。もうとにかくあのクソガキがね・・・。とにかく胸糞悪いって印象しかないです。何度か読み直せば印象変わるのかな・・・。でもまだ読み返す気にはなれません。。
2往復書簡
なにが悪いってこともないんですけど、単純につまらなかった。つまらないというか、私が求めている「嫌な女性」というものが出てこなかった印象が。これの前に確か花の鎖を読んでてそちらが面白かったので、余計につまらなく感じたなぁ。
3望郷
舞台が同じ島で、いくつかの短編集って感じ。うーーーーん、これはおしい!って感じ。好きな話とそうでもない話の差がありすぎて・・・。ぶっちゃけ最初のみかんの花を読み始めた時はwktkしてたんですよ。私の好きな嫌な女がいる!(作家になったお姉ちゃん)って。しかも短編集って気づいてなかったから、みかんの花がさっさと終わっちゃったときは愕然とした。
ちなみにみかんの花と海の星は好き。石の十字架と光の航路は嫌い。
ちなみにどちらにも挙げなかった作品もありますが、少女なんかは青春ストーリー(陰鬱)でなかなか面白いですよ。
白ゆき姫も好きだなぁ。
Nのためにはあんまり読み直してないなぁ。
でもはっきり言って小説の好みなんて人それぞれですよね。私が退屈だと感じた往復書簡や望郷はネットでは評判良かったような気もしますし。
ちなみに湊さん以外だと
ジェームズクラベルの23分間の奇跡
我孫子武丸の殺戮にいたる病、弥勒の手
あたりが好きです\(^o^)/特に弥勒の手は大好きです\(^o^)/
間違っても恋愛小説は読みません\(^o^)/
オチマイ